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Channel: mari先生の福祉QC 所感、雑感
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あのころ 1

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二つの命題を、クリアし、「百人百様の介護の創造」というスローガンのもとに職員の意識が結集するまで、スンナリいったわけではありませんでした。
私は、看護師長、副施設長という肩書はありましたが、肩書にみあう権限があったわけではありません。
ほとんど、ない・・というのが正直なところでしょう。独立した施設でありながら、独自の予算編成は許されておらず、職員研修、特に外部への出張となると6か月も前から「稟議書」が必要でした。それを提出しても「検討」に時間がかかり、結局いかせることができないこともありました。
法人グループでも序列があり、本部の覚えがめでたいところは、何事につけ、優遇されていました。
そんな、こともあってか、諦めのよい施設でした。「どうせ、何をいっても、何をしても認めてもらえない、がんばるだけ無駄・・」この停滞した状況をなんとかしなければ、利用者さんに喜んでもらえる介護なんてできない・・どうすればいい? 悩んでいたところに、監査があるという知らせ。「これはチャンスかもしれない」現状は、記録の不備、必要な様式の欠如など惨憺たる状態で、へたをすると高額の返還がでるかもしれない・・最低限の様式を整備し、ケアプランの様式を整備するとなると早くても4か月はかかるだろう・・これを1か月でやる。そのかわり、うまくできたら、夜勤手当を、他施設と同じにしてもらおう。ぐずぐずしている暇はありませんでした。本部と交渉し、監査をパスしたら、夜勤手当をあげてもらう約束をとりつけました。(本部は なかばあきれ、なかば期待するという雰囲気でした)

フロアの主任に交渉の経緯と今後の取組みについて伝え、協力を求めました。主任は本部と交渉したことに まず驚きました。そんなことをした師長はこれまでいなかったというのです。はじめは、「御話、伺います」という感じで うつむいていたのですが、勢いにおされて「やるしかない」と、いわざるをえない状況においこまれたといいます。(後日の笑い話ですが)
主任のモチベーションがあがったことが、無理とおもわれた監査、クリスマス会同時進行をやりとげる原動力になりました。それが、その後のQC活動につながったことはいうまでもありません。二人には今でも感謝しています。

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